お知らせ
2024/06/07
☆制震設計事務所のつぶやき – 制震とN値
N値とは建築物における様々な用途・種類があるN値ですが、一般的な住宅に対して用いられ
るN値は、柱の引張り力(引抜力)を示す値です。
上記図のように、建物が強風や地震によって歪んだ際(→が歪ませる力)に、柱が↑方向に引っ
張る力を柱に作用する引抜力といいます。
N値とは本来、建築物の各部に作用する力は、総合的な構造計算によって求めなければいけま
せんが、柱に接続される壁の耐力とその接続状況によってN値を求めることにより、柱の引張
り力を簡易的に算定することが出来ます。
ちなみN値を力の単位に変換した場合、1N≒5.3(KN) (1KN≒98kg ※計算時は安全をみて
1KN=100kgとします。)
上記の図では、引張り力を受けた柱が土台より浮かび上がっています。
台風や大地震に遭遇し倒壊した住宅の多くは、壁が壊れ柱が抜けることにより倒壊します。
よって耐震住宅を造るには、住宅全体に強い壁を配置し、強い壁に相応しい柱の接合を行うこ
とが重要になってきます。
制震住宅は水平荷重外力を低減する装置が組み込まれている為、通常の耐震住宅より引抜力が
小さくなります。
(かんたん県築工房様より) http://kuronoloto.web.fc2.com/technique/nti01.html
更に制震効果により引抜力の低減を求めるならば、制震装置を使用する場合、躯体に歪みしろ
を作っておくことがポイントです。
例えば構造用合板と構造用合板の間に数mmの隙間を設け、揺れしろを作ることにより制震効
果を発揮します。
【数mmの隙間を設ける揺れしろ】
歪みしろ
こうすることで住宅に付けてある制震装置が、ショックアブソーバーとして最大限に効果を発揮
します。
制震の考え方は、装置などを利用して地震エネルギーを熱などに変換することです。
建物にある程度弛みがあり、変形することが前提なのです。
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